投資を始めたいと思っても、商品が多すぎてどれを選べばいいのか迷ってしまう人は多いでしょう。特に「新商品」や「人気ランキング上位」といった言葉に惹かれてしまうのは、投資初心者がよく陥る落とし穴です。
この記事では、ぼったくり投資信託を避けるために知っておくべき3つのポイントを紹介します。資産を守るための基本をしっかり押さえておきましょう。
1. 新商品には手を出さない
家電や日用品なら新しいものほど性能が良くなりますが、投資の世界では必ずしもそうではありません。投資信託の新商品は「売るために作られた商品」であることが多く、販売開始時が相場のピークであるケースも珍しくありません。
新しいファンドには運用実績がなく、どのような相場環境でどんな結果を出すのか判断できません。実績のあるファンドのほうが、長期的な安定性や信頼性の面で優れています。少なくとも3年以上の運用歴があるファンドを選ぶようにしましょう。
2. ランキングを鵜呑みにしない
「人気ランキング上位」「過去の成績が良かったファンド」と聞くと、安心感がありますよね。しかし、投資の世界ではそれが必ずしも正解とは限りません。
販売会社が広告費をかけて販売を強化した結果、売れ筋ランキングに入っているだけということもあります。また、過去に好成績だったファンドが今後も好調とは限りません。市場環境は常に変化しており、成績上位の銘柄が翌年には下位に沈むことも珍しくありません。
ランキングはあくまで参考程度にとどめ、自分の投資方針に合ったファンドを選ぶことが大切です。
3. 金融機関の「おすすめ商品」から買わない
銀行や証券会社の窓口で「当社厳選のおすすめファンドです」と勧められる商品には注意が必要です。多くの場合、販売手数料や信託報酬が高く、顧客よりも金融機関が儲かる仕組みになっています。
実際、金融庁の調査では、銀行経由で投資信託を購入した人の多くが損失を出していることが報告されています。これは、手数料の高い商品を繰り返し売買させることで、顧客ではなく金融機関が利益を得ているためです。
基本的に、投資信託を購入する際は「ネット証券」など手数料の安いルートを利用するのが安心です。対面販売ではなく、自分で情報を調べて選ぶ力を身につけましょう。
まとめ:資産を守るための3つの原則
- 新商品には手を出さない
- ランキングを過信しない
- 金融機関のおすすめ商品を避ける
この3つを意識するだけで、資産を失うリスクは大きく減らせます。投資の第一歩は「資産を増やすこと」ではなく、「資産を奪われないこと」です。手数料やセールストークに惑わされず、冷静に判断する力を養いましょう。
初心者のうちは、信頼できるインデックスファンドや積立制度を活用するのがおすすめです。焦らず、時間を味方につけて資産を育てていきましょう。
